おわら風の盆

立春から数えて二百十日に当たる9月1日前後は 昔から台風の多い日とされているが 正に今年は台風12号の襲来を受けている


そして二百十日といえば 越中八尾の「おわら風の盆
風を鎮め五穀豊穣を願う「風の盆」 今日はその最終日
台風の影響を受けて 「町流し」などは中止になっているのではないかと…


永年の念願かない昨年9月3日 写真撮影ツアーに参加し「風の盆」を見ることができた 私はビデオで撮影


八尾の町に入ると 家並に沿ってともるボンボリの明かりが 一気にムードを盛り上げてくれる…


どこからともなく聞こえてくる 哀調を帯びた三味線と胡弓の音色 ゆったりと伸びのある高い声で歌われる「越中おわら節」が更に「風の盆」の情緒を醸し出す…


「踊り」の行われる各町内の「踊り場」は どこも超満員の人出
いくつかの町を巡った後 一番のお目当て「諏訪町」へ
ここで「町流し」が始まるまで 早くから場所取りをして ひたすら待つ…待つ…
そして ようやく目の前で見ることができた
 


「風の盆」は独特のムードを大切にするために カメラ撮影でフラッシュの使用を禁止しているところもある 
そういう意味では 光も音も出さない ビデオでの撮影が適しているのかもしれない


団体の観光客が引きあげた後の11時過ぎからが 「風の盆」本来の雰囲気を楽しめる…とのことだったが 深夜になっても 町には大勢の人・人・人…

最終日ということもあり 踊りは遅くまで続き 深夜3時過ぎまで存分に楽しむことができた


しなやかで色っぽい女踊り 手の指先の動きやキビキビとした動作が魅力的な男踊り…
とりわけ私の印象に強く残ったのが 「越中おわら節」を演奏する地方(じかた)の人々
ふらりふらり…そろりそろり…と 歩きながら胡弓や三味線を演奏し 心酔しきったようすで歌われる「越中おわら節」の名調子は 夜の町と私の心に深く染みわたった


ビデオカメラに収めた映像は どの場面も捨てがたく 編集には苦労した


台風に見舞われている今年の「越中八尾 おわら風の盆」…
昨年見に行く機会に恵まれたこと 今更ながら… 良かった!