滋賀平和祈念館と掩体壕の見学

昨日は 年金者組合滋賀県本部主催の 「平和祈念館と掩体壕の見学」に参加しました

滋賀県平和祈念館は 県民の戦争体験を語り継ぎ 戦争の悲惨さや平和の尊さを学び 平和を願う心を育むための拠点となる施設として 2012年3月17日に開館しました


平成の大合併東近江市となる前に 愛東町役場として使われていた建物です


彦根から比較的近い距離にあるのに 私が訪ねたのは今回が初めてでした



玄関を入ると まずロビーの壁の高い位置に貼られた写真が目に飛び込んできました
出征を前に撮影された家族写真の数々です 


ロビーには「平和の燈」が灯っていました


年金者組合員で平和祈念館ボランティアガイドのMさんから 平和祈念館の説明と案内を受けました 



ロビーの奥は広々とした展示室です


展示室入口の床は滋賀県衛星写真地図となっていて その地図には色分けした丸いシールが貼ってあり シールには番号がついていました

シールは4つの色で「学童疎開」「空襲」「交通」「軍事施設」を表し それぞれ関係の場所に貼ってあるのでした 
番号はその説明書きです


やはり一番に 地元彦根の「空襲」が目に留まりました

その中で私が知っていたのは 両親から聞いていた10番の事だけでした

そのほかにも赤いシールが あちこちに貼ってあります

ショックでした… 今まで空襲のことは殆ど知らなかったのです



「軍事施設」についても 八日市に飛行場が有ったこと意外は殆ど知らないことばかり…


中でも 3つもの捕虜収容所があって 捕虜の人たちの手で琵琶湖の干拓が行われていたこと全く知りませんでした… ここでもまた大きなショックを受けました



6月23日までは「語りつぐ記憶」と題した企画展示が行われています

 

戦争を体験した人たちの記憶が紹介されていました

時間が無くて ジックリ読めなかったのが残念です



この日は小学生が見学に来ていて メモを取りながら熱心に勉強をしていました

私は終戦から少し後の生まれです

小学生の頃 戦争についての勉強なんてしたかしら?

修学旅行で広島に行くことも無かったし…


身近な地域の戦争に関することを何も知らなかったこと 本当にショックでした

平和祈念館を訪ねたことで ほんの一部ですが知ることができて良かったです



次に見学した旧八日市市の「掩体壕(えんたいごう)」のことも「知らない」ことでした


掩体壕」とは 飛行機を敵の攻撃から守るための格納庫のことで コンクリート製で現存するのは全国で105基だそうです

八日市には 丘陵地を利用して土製も含めて17基の掩体壕が造られたそうですが 見学したのはコンクリート製ドーム型2基のうちの一つでした

すでに前の部分崩壊していましたし 残っている部分も崩落が起きていました


掩体壕は貴重な戦争遺跡として後世に残して欲しいものです

今まで残っていたからこそ 私は「掩体壕」を知ることができたのですから…