幻のお正月飾り・・・

今日は夫の命日

二年前 あと二日でお正月というこの日 突然夫との悲しい別れとなりました


その年の11月4日 夫と私はバスツアーで長野県飯田市に出かけました(2013年11月4日記事⇒★ 

飯田市は水引工芸の町 全国の70%の水引製品を生産しているそうです


休憩に立ち寄った「水引の里」にも 数々の水引製品が売られていました

売り場を見て回っていた夫が 「これ買おう」と・・・


たくさん並んだお正月のしめ縄飾りの中から 夫が選んだのがこれでした


”え〜っ!こんなに派手なのを?”と 夫の品選びを意外に思いながらも ”おめでたい正月らしくていいやん”と言う夫に従って このしめ飾りを買ったのでした


でも 2014年のお正月にこのしめ飾りを飾ることはなく 以来2年間押入れの中に仕舞いこんでいたのです


お正月が近づいた頃から あのしめ縄はどうなったかしら?と気になり 昨日出してみたところ 買った時のままの華やかさで藁の緑色も残っていて何の遜色もありません


本来 しめ縄というのは 歳神様をお迎えするにふさわしい神聖な場所であることを示すためのものとのことなので 当然真新しい物を準備しなくてはならないのでしょう

そのことは十分分かっていて 少々後ろめたい気持ちで迷ったのですが・・・


敢えて今度のお正月には 夫に代わって夫の選んだしめ縄を飾ろうと決めました

神事ではなく 単なるお正月の「飾り物」として・・・

そのしめ飾りを選ぶ時 多分夫もそんな気楽さで「派手なのを」選んだのじゃないかと思うのです 


夫との最後の旅行となった「信州遠山郷 下栗の里ツアー」での夫です


夫との悲しい別れにつながるこのしめ飾りですが「幻のしめ縄飾り」とすることなく これを選んだ時の夫のニコニコ顔につながる「思い出のしめ飾り」として 飾り終わった後も残しておきたい気持ちでいるのです