マリーゴールド 〜アパート花壇〜

進路から外れた当地では 台風15号による大きな被害はなく済んだ
われわれの住んでいるところは 本当に災害の少ないところで有り難いね… 大きな災害が起きるたびに 交わされる会話である 

それでも私は一度だけ 「床上浸水」という水害を経験している
昭和34年9月26日の「伊勢湾台風」で 近くを流れる川の上流で堤防が決壊し 水と土砂が集落に流れ込んだのだ
父親が異常に気がつくのが早くて 畳や大事なものを濡らさずに済んだのが幸いだった
 
何年たっても 実家の壁には浸水した位置にくっきりと跡が残り 縁側や敷居の隙間には 細かい土が残っていた
そんな実家は今はなく その場所には今アパートが建っている
52年前の出来事など無かったような… 平和なたたずまい…

マリーゴールド

花壇からはみ出して咲いていた
台風の風で くしゃくしゃになっているかも知れないな…