温泉タオル & ミシン

3月末から長男家族との同居が始まります

増える家族4人分の衣類などの収納スペースを確保するために 少しずつ押入れやタンスの整理をしてきました

これまでに私の衣類もずいぶん処分したつもりですが 和服も含めてまだまだ処分しなければならない物が残っています


これまで整理した押入れやタンスには衣類だけでなく たくさんのフェイスタオルが入っていました

それらを出して1ヵ所にまとめたら・・・ 収納ボックスが満杯になってしまいました!!


進物やお返しで頂いたもの 会社や銀行やお店のノベルティーもありますが 半分以上が温泉旅行で宿泊した旅館やホテルのタオルです

最近はできるだけ持ち帰らないようにしていますが かつては ”宿泊の記念に”とか”ガラス拭きにでも”などと言って持ち帰っていて それが積もり積もってこんなことになっていたのでした

旅館やホテルのタオルはその殆どが生地が薄くて 台所やトイレで使う手拭用のタオルには不向きなので わが家ではせいぜいお風呂で使うくらいでした


でもそんな薄手のタオルが役に立つときがやって来ました



春から孫たちはこちらの小学校に通いますが その学校で使う「雑巾」が必要になったのです

「こどもの手で絞れる程度の厚さ」と言われていますので それなら薄手のタオルがいいのではないかと 旅館やホテル名の入ったタオルを選び出して まず吸水を良くするために一旦洗濯をしました


タオルは端の折り返し部分を切り取ってから 4つに折って縫いました


このミシンは 私が就職をしてまもなく昭和41年ころに買ったものです  

かれこれ・・・ ええっ!! 50年近くも前!!

今では当たり前でしょうが ボタン穴かがりや端かがり 刺繍もできる当時最新式の「フルオートジグザクミシン」です

たしか お給料3か月分に近い価格だったように記憶しています

当時 お稽古事として洋裁教室に通い このミシンでスーツやワンピース ロングコートも作りました

スカートは何枚も縫いましたし 結婚して新居のカーテンは全てこのミシンで縫いました

子どもが生まれる前にはおしめも縫い 息子たちが小学生のころにはやはり雑巾を縫ったり 実家の母に貸していた時期もありました

私の若いころには大活躍していたミシンです

けれどその後はほんの稀に使うくらいで 最近はこのミシンに触れたことはありませんでした


いまどきのミシンはかなりの軽量ですが このミシンはボディーがすべて「鉄」ですから重いこと重いこと

今回 2階から下してきて使ったのですが これを持って階段を上がるのはちょっと無理かと思うほどです


さて 久しぶりに使ったミシンは・・・

初め キュキュッときしむ音がしてスムーズに動かず 一瞬あ〜ダメか・・・と思ったのですが しばらく手回しなどで馴らしてみたら その後は快調そのもの

かけているうちにどんどん楽しくなって・・・


紐が付いているのが学校用の雑巾で17枚もできました 

洗って用意しておいたタオルではそのほかに数枚の台ふきんを縫い さらに古タオルを持ち出してきて 自宅用の雑巾や足ふきマットまで縫ってしまいました


今わが家では 雑巾は縫わずにタオルのままで使っていて どちらかというとその方が使い勝手はいいのですけれどね


たくさんの「温泉タオル」の在庫?を減らすことが出来たし ミシンの楽しさを再発見した 雑巾つくりでした

処分してしまおうと思っていたウール着物も ひょっとしたらミシンを使ってリフォーム・・・なんてことになるかもね