TOKYOにて・・・ その3 〜フルート生演奏〜

東京での宿泊先を探すについての最大の条件は ”大浴場があること”でした

ネット検索で この条件に当てはまるホテルが数件出てきましたが 「温泉」に加え「森鴎外ゆかりの宿」そして「毎日10室限定で最大40%off」という願っても無い好条件が決め手となり 上野の「水月ホテル鴎外荘」を選んだのでした

昨日のブログで紹介したように「森鴎外」旧居のたたずまいは素敵でしたし 泊まったお部屋の窓からは 森の向うにスカイツリーの上半分が見えるという「オマケ」も付いていたのです

そして更に…もうひとつ大きな「オマケ」がありました

それは夕食のレストランでのこと

七五三のお祝いで御馳走を戴いてからまだ時間が経っていなくて 全然お腹はすいておらず…
でも何か食べておかないと 朝までにはお腹もすくだろうし…
と とりあえずホテルのレストランで軽く食事をすることにしました

メニューの中から一番軽そうな「煮魚ご膳」をオーダーしたところ 煮魚は「ブリのあら炊き」で これがとても美味!

そこへ… 「お食事をしながら聞いてください」と 深山真里(みやままさと)さんのフルートの演奏が始まりました 「アメージンググレース」です

実はこの時レストランに居たのは 私たち夫婦二人だけ…

柔らかい優しい音色が 心地よく耳に届きます

ビブラフォンの武田将さんが加わり 「蘇州夜曲」「浜辺の歌」「童神」など馴染みの曲数曲を演奏してくださいました

このレストラン「沙羅の木」では 毎週金土日に音楽の生演奏が行われているそうで そのことはホテルのホームページで知ってはいたのですが まさかたった二人で聴かせて頂くなんて 思いもよらぬことでした

「鴎外」と名づけられたこのお酒が美味しくて 追加オーダー 
このお酒と「煮魚ご膳」を戴きながら 二回目の演奏タイムを待ちました

いい音楽を聞いたからでしょうか すいていないと思っていたお腹に ご膳はすっかり収まりました

この間にお客さんが3人増えました

二回目は「カノン」などクラシックが中心の演奏でした

美しい音色にウットリ…

フルートは 24金製で1000万円もする…と聞いてびっくり!
じゃぁ かなりの重さですよね? と私
はい重いです と深山さん

演奏の合間には 気軽にこんな会話も交わし 楽しいひと時でした 


演奏終了後… お二人と暫くお話をしました
その中で かねてから疑問に思っていたことを尋ねてみました

その疑問とは…
小学6年生の時に演奏していた「シロフォン」は 音階が上がるにしたがって右へ行くほど筒が短くなっていたのに 目の前の「ビブラフォン」も 以前に見た「マリンバ」や「シロフォン」も 筒がアーチ状になっているのはなぜ?

その答えは… 
「それは デザイン上そうなっているだけ…」と 武田さんがビブラフォンの筒を上から覗かせて下さいました
筒の中には 竹の節のように途中に仕切りがあって その位置に変化が付けてありました
筒が綺麗なアーチ形に並ぶよう 筒の太さにも変化が付けてあるそうです

なあ〜んだ そういうことだったの…
なるほど… それが証拠に 前から見えない側の筒は左が長く右が短くなっていました

思いがけず こんなところで永年の疑問が解けたのでした
 

「CDなんか出してるの?」と夫がたずねると 
「さっき演奏した曲も入っています」と こんなに可愛いジャケットのCDを…

素敵な演奏を 貸し切り状態で聞かせて頂いたことへのお礼の気持ちを込めて 一枚買わせていただきました

私の大好きな「Czardas(チャールダーシュ)」も収録されていて嬉しくなりました

このCDを聴くたびに 孫の七五三と「水月ホテル鴎外荘」での一夜を思い出すことでしょう

次に上京する時も このホテルを利用しようかな… 
40%offの部屋が取れたらね